マツダのクロスオーバーSUV「CX-5」は、アグレッシブなスタイリングやマツダ独自のスカイアクティブテクノロジーによる優れた走行・燃費性能などのほか、先進予防安全システムのアイアクティブセンスを全車に標準装備するなど、魅力満載のモデルとなっています。
また、SUVなので勿論4WD車も設定されていますが、その実燃費や雪道での走行性能がどの程度の水準にあるのかを徹底評価します!
CX-5の4WDグレードの価格は?
CX-5の売れ筋グレードにおける2WD車と4WD車の価格差は?
CX-5の4WD車には、2.2Lディーゼルターボ車および2L/2.5Lガソリン車がラインナップされていますが、当サイト独自の調査によると、売れ筋グレードは2.2Lディーゼルターボ車の中間グレード「2.2XDプロアクティブ」となっています。
同グレードの2WD車との価格差は、22万6,800円となります。
CX-5 2.2 XD プロアクティブ 2WD 3,115,800円
CX-5 2.2 XD プロアクティブ 4WD 3,342,600円
後でくわしく解説しますが、CX-5では高度な内容の4WDシステムを搭載していることや、4WD車の方が装備が充実していることを考えると、22万円を超える2WD車との価格差も妥当と言えるものです。
4WD車と2WD車との仕様の違いは?
CX-5 4WD車のボディスペック
スペック | CX-5 2.2 XD プロアクティブ 2WD | CX-5 2.2 XD プロアクティブ 4WD |
全高(mm) | 1,690 | 1,690 |
最低地上高(mm) | 210 | 210 |
車両重量(kg) | 1,600(17インチタイヤ装着車) 1,620(19インチタイヤ装着車) | 1,650(17インチタイヤ装着車) 1,680(19インチタイヤ装着車) |
燃料タンク容量(L) | 56 | 58 |
4WD車は、2WD車と比較すると車両重量が17インチタイヤ装着車で50kg、19インチタイヤ装着車で60kg重くなっています。
また、燃料タンク容量が2L大きい58Lとなるのも相違点です。
CX-5 4WD車のパワートレイン&メカニズム
19インチタイヤ装着車と、パワーリフトゲートもしくはボーズサウンドシステム装着車に限り、前進の最終減速比が2WD車とは異なります。
また、後退の最終減速比は全仕様とも2WD車と大幅に異なっています。
CX-5 4WD車の装備
4WD車に限り、濃霧や豪雪などの際に後続車からの被視認性を向上させるリアフォグランプ、ヘッドランプの汚れを洗い流すヘッドランプウォッシャー、大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯、フロントワイパーの凍結防止や解氷に威力を発揮するフロントワイパーデアイサーが標準装備されます。
いずれも、降雪地域で使用するケースの多い4WD車にとって有意義な装備ばかりです。
CX-5 4WDとライバル車との価格差は?
CX-5 4WD車の最大のライバルは?
CX-5の最大のライバルとしては、同じくスタイリッシュなフォルムや走行性能な高さなどを持ち味とする「日産・エクストレイル」があげられます。
CX-5の2.2XDプロアクティブ4WDと競合するグレードは、ハイブリッドシステム搭載の「20XハイブリッドX(2列)」が該当するでしょう。
価格はCX-5が322万9,200円であるのに対し、エクストレイルハイブリッドは309万8,520円と13万円ほど安価になっています。
パワートレインの違いは?
スペック | CX-5 2.2 XD プロアクティブ 4WD | エクストレイル 20XハイブリッドX(2列) 4WD |
最高出力(ps) | 175 | 147(モーター41) |
最大トルク(kgm) | 42.8 | 21.1(モーター16.3) |
車両重量(kg) | 1,650-1,680 | 1,640 |
パワートレインのスペックは、CX-5が最高出力175ps/最大トルク42.8kgm、エクストレイルが最高出力147ps/最大トルク21.1kgmの2Lガソリンエンジンと最高出力41ps/最大トルク16.3kgmのモーターの組わせとなっています。
両者は方式が異なるのでドライバビリティも異なりますが、低速域から力強いトルクを発生する点は共通しています。
装備の差は?
装備面を比較すると、安全装備ではSRSカーテン&フロントサイドエアバッグシステムが標準で付くCX-5が一歩リードしています。
一方、エクストレイルには急な下り勾配でブレーキ操作無しに一定速度を維持できるアドバンスドヒルディセントコントロールが備わるなど、よりオフロード性能を重視した仕様となっています。
また、エクストレイルにはCX-5の「4WD車と2WD車との仕様の違いは?」で紹介した装備は一切備わらない一方で、CX-5には付かないヒーター付きドアミラーやリヤヒーターダクトが備わるなど、総合的に一長一短と言えます。
CX-5・4WD車の実燃費は?
カタログ燃費と実燃費の差は?
CX-5の2.2XDプロアクティブ・4WD車の燃費は、カタログ燃費(JC08モード)が17.2~17.6km/L、当サイトの調査による実燃費が13.4km/Lとなっています。
達成率は76.1~77.9%で、カタログ燃費との乖離は平均かやや少ない部類に入ります。
2WD車と4WD車の実燃費の差は?
当サイトの調査によるとCX-5の2.2XDプロアクティブ 2WD車の実燃費は14km/Lなので、4WD車は0.6km/L劣っています。
カタログ燃費の差が0.4~0.8km/Lなので、まずは妥当な結果と言えるでしょう。
ライバル車との実燃費の差は?
当サイトの調査によると、エクストレイル20Xハイブリッド・4WD車の実燃費は13.2km/Lなので、CX-5に僅かに劣ります。
カタログ燃費はエクストレイルの方が3km/L以上、上回りますがハイブリッド車の燃費達成率が低いのは恒例なので、決して不可解では無い結果です。
また、実際の燃料代は、単価の安い軽油を使用するCX-5の方がかなり安くなります。
CX-5・4WD車の雪道の走行性能は?
CX-5の4WDはどんなシステム?
CX-5 4WD車の概要
CX-5に採用されている4WDシステムは、兄弟分の「CX-8」や「CX-3」などと同様、「アイアクティブAWD」と呼ばれる電子制御カップリングを用いたアクティブオンデマンド型です。
CX-5 4WD車の制御
パワートレイン、トランスミッション、DSC(車両安定化制御装置)、パワーステアリング、アクセル/ブレーキ/ワイパーなどに設置されたセンサーで検出した情報を4WDコントロールモジュールに取り込み、瞬時に演算して後輪に適切な駆動力を伝達するよう電子制御カップリングに指令を送る制御を行っています。
通常はほぼ前輪駆動の状態で走行しながらも、前輪スリップ予兆システムが微笑スリップを察知すると、最大で直結(前後トルク配分50:50)となるまで後輪にトルクを伝達します。
CX-5の雪道での実際の走行性能は?
CX-5 4WD車の発進・加速時
特にアイスバーンなどの滑り易い路面での発進とその後の加速では、CX-5・4WD車は同2WD車に大きく差を付けます。
2WD車の場合、スタッドレスタイヤを履いていても前輪のホイールスピンによりスムーズな発進ができず、走り出した後も方向性が定まらず怖い思いをすることがあります。
一方4WD車は、前輪がスリップする前に後輪にもトルク配分が行われるため、ほとんどホイールスピンすることなく素早い発進が可能です。
その後も左右に振られることなどなく、意図した方向に進むことができるので、安心感が全く違います。
CX-5 4WD車の登坂・降坂時
雪道での登坂時においても、4WD車は2WD車に大きな差を付けます。
勾配に差し掛かり、前輪がスリップする予兆が発生すると瞬時に4WD走行に切り替わるため、2WD車よりも安定して坂を登っていきます。
また、坂道で一旦停止したから再発進する際も、2WD車のようにスタックしてしまうこともまずありません。
そして降坂時においても、4輪全てにエンジンブレーキが効くメリットが車両重量が2WD車よりも重いデメリットを上回ります。
CX-5 4WD車の通常走行時
雪面の情況が刻々と変化するような道路であっても、巧みな前後輪トルク配分が行われるため安定して走破することができます。
また、雪道でのコーナリング時においても、ステアリング操作量に応じてエンジントルクを変化させるマツダ独自の技術「G-ベクタリングコントロール」のサポートもあり、スタッドレスタイヤの限界を超えない限りニュートラルなハンドリングを実現しています。
CX-5・4WDのまとめ
CX-5の4WD車の雪道での走行性能は、優れた4WDシステムや電子デバイスのサポートのおかげで、非常に高い水準にあります。
さらに最低地上高が210mmも確保されていることや、ディーゼルエンジン特有の強力な低速トルク(※2.2Lディーゼル車の場合)のおかげで、深雪にも強い点が特徴です。
総合的に見て、4WD車全体の中でもトップレベルの雪上性能を備えているので、豪雪地帯に住む人には特におススメの1台です。
一方、燃費性能に関しても、2.2Lディーゼル車の場合、車両重量などを考慮すればかなり優秀と言えます。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
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