三菱自動車4年ぶりのニューモデルとして登場したクロスオーバーSUV「エクリプスクロス」は、クーペ風のスタイリッシュなフォルムや新開発の直噴ターボエンジンの搭載などが特徴となっています。
駆動方式はFFも設定されていますが、ここでは販売の主力となっている4WDの実燃費や雪道での走行性能がどの程度の水準にあるのかを、徹底的に評価します!
エクリプスクロスの4WDグレードの価格は?
売れ筋グレードにおける2WD車と4WD車の価格差は?
エクリプスクロス4WD車の売れ筋グレードは、当サイトが独自に行った調査によると、中間グレードの「G」となっています。
G・2WD車との価格差は21万6,000円ありますが、他車のケースと比較すると特に大きな差ではありません。
詳しくは後で述べますが、ライバル車よりも高度な4WD制御を行っていることや、4WD車のみに旋回性能と走行安定性を向上させるAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)が装備されることなどを考えれば、割安感さえあります。
4WD車と2WD車との仕様の違いは?
ボディスペック
スペック | エクリプスクロス G 2WD | エクリプスクロス G 4WD |
全高(mm) | 1,685 | 1,685 |
最低地上高(mm) | 175 | 175 |
車両重量(kg) | 1,480 | 1,550 |
燃料タンク容量(L) | 63 | 60 |
4WD車は、2WD車と比較すると車両重量が70kg重いことと、ガソリンタンク容量が3L小さい60Lとなることがスペック上の相違点です。
4WD車の装備
4WD車のみに付く装備として、先ほど取り上げたAYCと、路面状況や走行状態に応じて「オート」「スノー」「グラヴェル」の3つの走行モードが選べるS-AWCドライブモードセレクターがあげられます。
エクリプスクロスのライバル車との価格差は?
ライバル車は?
エクリプスクロスの最大のライバルといえば、不動のベストセラーの座にある「トヨタ・C-HR 4WD」でしょう。
エクリプスクロスのG と真っ向から競合するグレードは、ターボエンジン搭載の上級グレード「G-T 4WD」になります。
価格はエクリプスクロス・Gの292万2,480円に対し、279万9,600円(※北海道地区は282万3,360円)と10~12万円程安価です。
エンジンの違いは?
エンジンはともに直4直噴ターボですが、排気量はエクリプスクロスが1.5L、C-HRが1.2Lと0.3Lの違いがあります。
スペック | エクリプスクロス G 4WD | C-HR G-T 4WD |
最高出力(ps) | 150 | 116 |
最大トルク(kgm) | 24.5 | 18.9 |
車両重量(kg) | 1,550 | 1,470 |
排気量の差はアウトプットの差として現れており、エクリプスクロスが最高出力150ps/最大トルク24.5kgmであるのに対し、C-HRは最高出力116ps/最大トルク18.9kgmとかなり劣っています。
車両重量はエクリプスクロスの方が80kg重いものの、パワーウエイトレシオを比べるとエクリプスクロスが10.33kg/ps、C-HRが12.67kg/psとエクリプスクロスの圧勝です。
装備の差は?
両モデルともに充実した装備を持っていますが、エクリプスクロス・Gだけに付く装備として、SRS運転席ニーエアバッグシステム、ヘッドアップディスプレイ、パドルシフトなどがあります。
一方、C-HR・G-Tのみに付く装備としては本革+上級ファブリックのコンビシート、シートヒーター、高遮音ガラスなどがあるので、装備面では甲乙付け難いと言えるでしょう。
エクリプスクロス・4WD車の実燃費は?
カタログ燃費と実燃費の差は?
エクリプスクロス・4WD車のカタログ燃費(JC08モード)は14.0km/Lであるのに対し、当サイトの調査による平均実燃費は10.2km/Lです。
カタログ燃費達成率は72.9%で、可もなく不可もなしという水準です。
2WD車と4WD車の実燃費の差は?
当サイトの調査によるエクリプスクロス・2WD車の実燃費は13.2km/Lなので、4WD車は3km/L劣っています。
カタログ燃費の差が1km/Lであることを考えると、4WDの実燃費には不満が残ります。
ライバル車との実燃費の差は?
C-HR・ターボ車4WDの実燃費は、当サイトの調査では12.1km/Lなので、エクリプスクロスは2km/L近く劣っています。
カタログ燃費の差1.4km/Lよりも開きが大きく、トヨタ車の方が全般的に実燃費が良いとは言え、エクリプスクロスの実燃費には物足りなさが否めません。
エクリプスクロス・4WD車の雪道の走行性能は?
エクリプスクロスの4WDはどんなシステム?
エクリプスクロス4WDの概要
※エクリプスクロス: mitsubishi-motors.co.jp
エクリプスクロスの4WDシステムは、電子制御カップリングとAYC、ASC(アクティブ・スタビリティ・コントロール)、ABSを総合制御する「S-AWC」を採用しています。
これは、かつてランサーエボリューションシリーズにも搭載された高度なシステムです。
ドライブモードは「オート」がデフォルトで、雪道走行時は「スノー」、悪路走行時やスタック脱出時は「グラヴェル」の選択が推奨されています。
エクリプスクロス4WDの制御
センサーで検知したアクセル開度やステアリング角、ヨーレートなどの情報をコンピューターで演算し、電子制御カップリングを制御して4輪に適切なトルク配分を行います。
他社の電子制御カップリング式4WDシステムと異なるのは、乾燥路走行時も含め常に4輪を駆動し、前輪のみで走行するシーンがないことです。
また、4輪の駆動力のみならず制動力のコントロールも行い、高い走行安定性と旋回性を両立させているのもS-AWC特徴です。
エクリプスクロスの雪道での実際の走行性能は?
雪道での発進・加速時
通常の圧雪路であれば、ドライブモードは「オート」でも十分対応できます。
エクリプスクロス・2WD車の場合、発進時にホイールスピンが発生するとともに蛇行が生じてしまいます。
一方、常時4輪に駆動力が掛かる4WD車は、ホールスピンや蛇行のないスムーズな発進が可能です。
滑りやすいアイスバーンでは、トラクションや安定性が更に向上する「スノー」モードの選択が有効です。
登坂時の雪道走行性能は?
雪道での登坂性能においても、2WD車に差を付けます。
2WD車は、上り坂の途中で停車した場合、スタッドレスタイヤを履いていても再発進が困難になることがありますが、4WD車ならそんな心配もありません。
勾配がきついなどの厳しい条件でも、電子制御カップリングを締結してフルロックに近い状態にする「グラヴェル」モードを使えば、スタックする心配はほとんどないはずです。
また、下り勾配でも4輪にエンジンブレーキが効くので、2WD車よりも安心・安定感があります。
雪道での通常走行時
常時4輪を駆動するS-AWCの強みで、雪面状態が刻々と変化するような状況でも安定した走行が可能です。
コーナリング時も高い安定性を持つだけでなく、内輪側にブレーキを掛けるトルクベクタリングにより、高い旋回性をも両立させています。
また、コントロール性も高くオーバーステアに持ち込むことも可能なので、雪道でスポーツドライビングを楽しむことができます。
そして、低回転域から十分なトルクを発生する直噴ターボエンジンや、CVTらしからぬダイレクト感を持つトランスミッションも、雪道での優れたドライバビリティに貢献しています。
ただ、標準のタイヤはオールシーズンタイプではなく普通の夏タイヤなので、こうした雪道での優れた雪上性能を引き出すには、スタッドレスタイヤの装着が大前提になります。
エクリプスクロス・4WDのまとめ
エクリプスクロス・4WD車の雪道での走行性能は、クロスオーバーモデルとしては非常に高い水準にあります。
ライバルたちよりも高度な4WD制御を行っているため、雪道走行による雪上性能は一歩リードしていると言えるでしょう。
ただ、都会派クロスオーバー4WD車の常で、最低地上高は175mmとそれほど大きくないため、深雪時の走破性は「スバル・フォレスター」などの本格SUVと比べると一歩を譲ります。
とは言え、生活4駆の水準を遥かに超えた雪上性能を持っているので、降雪地帯に住んでいる方の足としても十分実用になるでしょう。
一方、燃費性能は、絶対値としてもライバルと比べた場合、やや物足りませんが、2WDで走行するモードがないことも影響しているのかもしれません。
燃費に関しては、クリーンディーゼルやPHEVなどの追加に期待したいところです。
下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
新車を買うなら、購入価格も気になるところではないでしょうか。
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実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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併せて読みたい
エクリプスクロスの値引き交渉のノウハウはこちら
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今月のエクリプスクロスの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。