コンパクトサイズミニバンとして、圧倒的な人気を誇るホンダ「フリード」。
大き過ぎないボディサイズでありながら、見た目以上に人も荷物も積める…というのが売りの「ちょうどいい」クルマは、現代の日本において老若男女多くのユーザーが魅力に感じることは間違いありません。
そんな優等生「フリード」の欠点・デメリットを敢えて探っていきましょう!
フリードを評価!欠点、デメリットはあるか?
いくら、良いクルマであってもユーザー・自動車評論家が実際にフリードに乗った上で感じる欠点・デメリットはきっとあるはずです。
ライバルとなる、トヨタのシエンタとも比較しながら見ていきましょう!
フリードの室内空間における欠点はあるか⁉︎
デメリットは3列目の居住性
フリードの全長は4265mmで、これは先代フリードが4,215mm、またシエンタが4235mm…ということを考えると、大きなアドバンテージがあるように思います。
エマージェンシー的な3列目シートのシエンタと比較して、フリードは3列目にも大人が乗れるように…と、スペース優先のレイアウトをしているとのことですが、それでもボディサイズそのものの限界はどうしようもできません。
床と座面の間隔が狭いこともあり、お尻が落ち込み膝が持ち上がるような姿勢で座ることになる3列目は、快適と言うには程遠い着座姿勢となります。
3列目に大人が乗って少し遠出のドライブを…というのは厳しいように思います。
フリードの場合も3列目シートはあくまで、エマージェンシー的なイメージで考えていた方が良いかもしれませんね。
3列目シート収納時の欠点
3列目シートを収納の為に両端に跳ね上げる際、最終的にシートを人力で持ち上げつつ、シートに付いているストラップを壁面のフックに掛けて固定する必要があります。
これが割と力が必要な作業となるので、小柄な女性などは1人でやるには少し辛いかもしれません。
力も必要なく、ワンタッチで収納が可能なアシスト機能等があればユーザーにとっては有り難かったのではないでしょうか。
また、3列目シート収納時に後方視界が悪くなってしまうことも、跳ね上げ式のデメリットとして理解しておく必要があります。
長距離ドライブで差が出るドライビング姿勢
※画像はマイナーチェンジ前のモデルです。
フリードは室内空間を広く…ということに重きを置いたこともあってか、タイヤハウスギリギリにまで室内空間を持ってきたのでしょうが、それにより生じたデメリットとして「ペダルレイアウトが左寄り」になってしまっているという点が挙げられます。
「それがどうしたの?」
「言われなければ気付かない」
…という声が聞こえてきそうですが、シートに対して正面を向いている上半身に対して、下半身が僅かに左に寄っていると、本人には明確に気付きませんが、身体にねじれが生じているので、長距離ドライブで疲れやすくなる訳です。
例えば現行のマツダの車は一貫してこうしたペダルレイアウトを排除した、自然な姿勢でドライビングポジションを取れることを売りにしていますが、こうした正しいドライビングポジションに慣れている方であれば、短距離の走行でも何か違和感を感じてしまうかもしれません。
FFモデルの航続可能距離の欠点
燃費自体はハイブリッドモデルもガソリンエンジンモデルも優秀で、シエンタともほとんど変わらない良い勝負をしています。
では何故、FFモデルの航続可能距離に欠点があるのか?それは、燃料タンク容量の大きさの違いにあります。
- シエンタ
FFモデル「42L」
4WDモデル「45L」 - フリード
FFモデル「36L」
4WDモデル「53L」
※いずれもハイブリッド/ガソリン共通
4WDモデルはフリードの方が8L大きいものの、売れ筋のFFモデルは逆に6L小さい容量です。
ハイブリッドであれば平均燃費20km/L超えも珍しくないということを考えると、航続可能距離の差は100km以上出ることになります。
同じ距離を走るのに燃料の使う量が変わらなかったとしても、通勤距離の長い方や遠出する際には給油回数が必然的に増えることになるので、これを煩わしいと捉える方も少なくないようです。
かと言って、航続距離だけのために高価で燃費の落ちる4WDモデルを選ぶのは本末転倒ですよね。
走行性能の落とし穴!
「3列目はエマージェンシー的な捉え方をした方が良い」…と、先ほど書きましたがこれは居住性だけでなく、クルマそのものの走りに関しても言えることです。
ガソリン・ハイブリッド共に7人ないし6人がフルで乗車した際や、荷物を多く載せた状態では、1,500ccのエンジンでは非力で十分な動力性能を得ることは難しいようです。
「ガソリンモデルでも1,500ccとは思えない程よく走る」
「ハイブリッドでも、モッサリしていてパワー不足を感じる」
…と、相反する意見が混在するフリードはそれぞれのユーザーの使用環境や、車歴によって全く別の意見となって出てきているようです。
特に大型の車からのダウンサイジングで、フリードの購入を考えている方は、試乗等でしっかりと乗り味を確認しておいた方が良いでしょう。
フリードを評価!いいところは?
欠点・デメリットを散々挙げてきましたが、フリード自体は口コミ等を見ていても分かるように、ユーザー満足度の高いクルマであることは間違いないようです。
どういったところがフリードの良いところなのか紹介していきましょう。
「ちょうどいい!」の魅力は伊達じゃない!フリードの室内空間
自転車や、ベビーカーが立てたまま載せられる余裕あるスペース
コンパクトミニバンの魅力のひとつが、荷室空間の開口部の広さです。
フリードの開口部の高さは「1,110mm」となっており、シエンタの開口部の高さ「1,040mm」と比べて70mmものアドバンテージがあります。
また、地面から開口部までの高さがフリードで「480mm」、シエンタで「505mm」とこちらもフリードの方が優秀な数値だと言えます。
例えば、学校までお子さんのお迎えに行って、車内に自転車をそのまま立てた状態で入れて帰って来れる…開口部までの高さが低いので自転車が積みやすい…
こうした使い方ができるのは、かなり大きなメリットだと言えるでしょう!
見切りの良い前方視界
フリードのメーターは、スピードメーターをデジタル表示とすることで、メーターそのものの高さを抑えて薄型化されています。
これに加えて、インパネ自体が薄く上端部が直線基調となっているので、前方に広い視界を作り出すことができています。
また、富士額と呼ばれる左右の上端が切れ上がったM字型のフロントウィンドウによって、より一層の開放感を感じることができて、信号等の上方向の視界も良好です。
細かい部分ですが、視界が良いと運転時のストレスも軽減する上に、安全運転にも繋がるので大切なポイントだと言えます!
充実の収納力!
フリードは随所にユーザー視点で考えられた収納が多く用意されており、使い勝手の良さが非常に好印象です。
一部、グレード別の設定となっているものもありますが幾つか紹介しましょう!
- ハンドル前にある「インパネアッパーボックス」は想像以上の容量。
- 「シートバックアッパーポケット」はシートの高い位置にある浅いポケットで、2列目の人がスマホを入れたりするのにとても便利。
- ビニール袋などを掛けておくことができる「コンビニフック付き1列目アームレスト」
- ボトルホルダーだけじゃない!「大型ドアポケット」
- 無駄を作らずスペースの有効活用!助手席前方の「インパネトレイ」
…まだまだ他にもありますが、このように痒い所に手が届く嬉しい収納装備が沢山あります。
大型ミニバンでも収納力不足を感じるクルマがある中、コンパクトサイズのフリードでこれだけ考えられて、充実した収納力があるのは魅力的なポイントですね!
優れた走行性能と遮音性
トールタイプのクルマでありながら、コーナリング時のロール量は抑えられており、少し硬めの高剛性サスペンションはとてもバランスが良く、高速走行時の安定性も満足いくものとなっています。
また、山間部ではストロークが十分に確保されたサスペンションにより、良い意味でミニバンらしさを感じさせない、しっかりと路面をホールドする感覚のある安定したコーナリング性能がフリードならではの強みです。
室内に入ってくるロードノイズ等も少なく煩わしさがない点は、長距離ドライブにおいてもメリットだと言えます。
「安定した走行性能」「室内の遮音性・静粛性」…この2点ついては、口コミ・レビュー等でも評価しているユーザーがとても多く百聞は一見に如かずで、試乗の際には確認しておきたいポイントのひとつですね!
一歩リードの安全装備
ホンダセンシング搭載グレードでは、対人も検知可能な緊急自動ブレーキを搭載。
フリードはその他にも充実の装備で「サポカーS<ワイド>」に該当するものもラインナップされています。
シエンタの「Toyota Safety Sense 」の機能は4~5種類ですが、フリードのホンダセンシングの機能は9種類もあるので、安全装備に関してはフリードが大きくリードしていると言えます。
例えば、歩行者との衝突をステアリング操作の支援で回避する「歩行者事故低減ステアリング」や、車線中央を走行するようステアリング操作を支援する「LKAS」などはフリードにしか付きません。
ファミリー層に人気のクルマなだけに、家族の安全・安心を考えると安全装備の差は大きなポイントとなるでしょう!
また、全車速追従型ではないもののコンパクトミニバンでは唯一、車間距離を自動制御するアダプティブクルーズコントロール付きというのも、高速道路などで非常に助かる機能のひとつとなっています。
フリードの総合評価
「ちょうどいい」サイズが売りのフリードは、ステップワゴンやノア/ヴォクシー、セレナと言ったワンサイズ上のミニバンと比較すると、絶対的な居住スペースやパワートレイン性能では劣るものの、そういったミニバンと手頃なコンパクトカーがそれぞれ持つ良いところを、上手い具合に掛け合わせたクルマだということが分かりました。
中には車格(1,500ccエンジンクラス)の割には値段が高いという声もありますが、先代と比べて質感も向上して安全装備も充実していることなどを考えると、エンジンの大きさだけでは比較できない評価すべき点は沢山あり、妥当な価格設定だと言えるのではないでしょうか。
また本文では触れていませんが、「フリード+」という2列シート仕様となると、比較車種はソリオやタンク/トール/ルーミーなども含まれてくるので、また違った評価になってくるかもしれません。
これからも、このクラスのクルマからは目が離せませんね!
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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