6年ぶりにフルモデルチェンジを受けた「新型ハスラー」は、先代のイメージを受け継ぎながらも、より魅力的に変貌しました。
雪国に欠かせない4WDモデルも、もちろん引き続いて設定されています。
ここでは、新型ハスラー4WDの燃費や雪道での走行性能を徹底評価しますので、購入時の参考にどうぞ。
新型ハスラーの4WDグレードの価格は?
新型ハスラーの売れ筋グレードの4WD車と2WD車との価格差は?
当サイト独自の調査によると、新型ハスラー4WD車の売れ筋グレードは、ノンターボの廉価グレード「ハイブリッド G」です。
同じグレードの2WD車との価格差は、134,200円となっています。
新型ハスラー ハイブリッド G 2WD 1,365,100円
新型ハスラー ハイブリッド G 4WD 1,499,300円
先代ハスラーの価格差は128,700円だったので、僅かに差が広がっていますが、妥当な範囲でしょう。
新型ハスラーの4WD車と2WD車との仕様の違いは?
新型ハスラーのボディスペック
スペック | 新型ハスラー ハイブリッド G 2WD | 新型ハスラー ハイブリッド G 4WD |
リアトレッド (mm) | 1,300 | 1,290 |
車両重量 (kg) | 810 | 860 |
新型ハスラー4WD車のボディスペックを2WD車と比較すると、リアとレッドが10mm狭く、車両重量は50kg重くなっています。
新型ハスラー4WDのメカニズム
新型ハスラーの4WD車と2WD車のメカニズムの相違点は、まずリアサスペンション。
2WD車は半独立懸架のトーションビーム式を採用するのに対し、4WD車はI.T.L (アイソレーテッド・トレーリング・リンク) 式と呼ばれる固定軸式を採用しています。
また、2WD車はコーナリング時のロールを抑えるスタビライザーが付きますが、4WD車には付きません。
以上の点から、4WD車は乗り心地や操縦安定性の点でやや不利になっています。
一方、ブレーキは4WD車の方がコストが掛けられていて、フロントに冷却効果の優れたベンチレーテッドディスク式を採用。
2WD車はソリッドディスク式なので、耐フェード性の点で不利です。
4WD車は車体が重いので、性能の高いブレーキを採用したのでしょう。
新型ハスラー4WDの装備
新型ハスラーの4WD車は、2WD車に付くインパネセンターポケット (収納) が備わらない代わり、インパネセンタースイッチを装備します。
このスイッチの操作で使える機能は、以下の3つ。
・スノーモード

suzuki.co.jp/hustler/
雪道走行時にエンジン出力抑制やブレーキ制御を行い、タイヤの空転を抑えます。
・グリップコントロール

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雪道での発進時に片輪がスリップした場合、スリップしていないタイヤに駆動力を集中させて発進をサポートします。
・ヒルディセントコントロール

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急な下り坂でも、ブレーキ操作なしに約7km/hを保ちながら走行できます。
新型ハスラー4WDのライバル車との価格差は?
新型ハスラー4WDのライバルは?
新型ハスラーのライバルは、「ダイハツ・キャスト」です。
ハイブリッド Gと競合するグレードは、同じくノンターボの廉価グレード「アクティバ X SAⅢ」。
価格は新型ハスラーの1,499,300円に対し、キャストは約5万円安い1,446,500円です。
仕様・装備の違いは?
スペック | 新型ハスラー ハイブリッド G 4WD | キャスト アクティバ X SAⅢ 4WD |
エンジンの最高出力 (ps) / 最大トルク (kg・m) | 49 / 5.9 | 52 / 6.1 |
モーターの最高出力 (ps) / 最大トルク (kg・m) | 2.6 / 4.1 | -- |
車両重量(kg) | 860 | 890 |
パワートレインを比較すると、新型ハスラーはマイルドハイブリッド、キャストは純ガソリンエンジンという違いがあります。
エンジンのスペックはキャストの方が若干上回りますが、新型ハスラーはモーターのアシストがあるので、総合的には互角と言えるでしょう。
また車両重量は新型ハスラーの方が30kg軽いこともあり、動力性能はむしろ上かもしれません。
装備面では、運転席・助手席シートヒーターやサイド&カーテンエアバッグは新型ハスラーだけに付き、キャストはオプションで付けることもできません。
キャストだけに付く装備にはリアヒーターダクトがありますが、総合的には新型ハスラーの方が充実しています。
新型ハスラー4WD車の燃費は?
実燃費はどのくらい?
新型ハスラー ハイブリッド Gの4WD車のカタログ燃費 (JC08モード) は、27.8km/Lです。
この記事を執筆している時点では、まだ新型ハスラーの実燃費データが取れていないので、先代ハスラーのカタログ燃費達成率67%を当てはめて実燃費を推測。
27.8×0.67=18.6km/L
推定実燃費は、18.6km/Lと出ました。
2WD車との燃費の差は?
新型ハスラー ハイブリッド Gの2WD車のカタログ燃費は30.4km/Lなので、4WD車との差は2.6km/Lです。
実燃費の差は、2km/Lほどになるでしょう。
ライバル車との実燃費の差は?
当サイトの調査によると、キャストの4WD車の実燃費は16.9km/Lです。
新型ハスラーの実燃費は推測値なので、直接的な比較は難しいのですが、おそらく新型ハスラーの方が勝ると思われます。
新型ハスラー4WD車の雪道の走行性能は?
新型ハスラーの4WDはどんなシステム?
4WDの概要
新型ハスラー4WDの方式は、先代モデルと同じビスカスカップリング式です。
4WDの方式としてはもっとも簡易的なもので、ジムニーを除く大半の軽4WD車に採用されています。
4WDの制御
通常はFFで走行し、前後輪の回転差を検知すると後輪に駆動力を伝達して、4WD走行に移行します。
前輪が滑ってから後輪に動力が伝わるまでタイムラグがあるなど、あまり性能は高くありません。
新型ハスラーの雪道での走行性能は?

suzuki.co.jp/hustler/
新型ハスラーの4WD方式は、性能がイマイチのビスカスカップリング式なので、雪道での走行性能に過大な期待はできません。
とは言え、新型ハスラーにはビスカスカップリング式の弱点をある程度カバーする、スノーモードやグリップコントロールが付いています。
そのため、実際のところ新型ハスラーの4WD車は、軽自動車としてはかなり高い雪道走行性能が期待できるでしょう。
発進・加速時には、スリップを最小限に抑えたスムーズな走りが望めます。
とは言え、2WDから4WDに切り替わる際にタイムラグがあるので、シーンによっては不自然さを感じることがあるかもしれません。
また、ビスカスカップリング式は下り坂では前輪にしかエンジンブレーキが利かないので、慎重な運転操作が必要です。
そしてもうひとつ、新型ハスラーに標準装備されるタイヤはサマータイヤなので、雪道ではスタッドレスタイヤか、最低限オールテレインタイヤに履き替えましょう。
新型ハスラー4WDのまとめ
新型ハスラー4WD車の雪道での走行性能は、ジムニーを別格とすれば、軽自動車ではトップレベルと言えます。
4WDシステムはプリミティブなビスカスカップリング式ですが、その弱点をカバーする装備が付いていますし、最低地上高が180mm確保されているのもメリットです。
少なくとも、生活4駆としては十分以上の性能があるでしょう。
燃費に関しても、かなり良い数値を期待できそうです。
経済的で、そこそこ以上の雪道走破性を備えた軽4WD車が欲しいなら、新型ハスラーは有力候補にあげられます。
下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
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