2020年11月のフルモデルチェンジにより、更に魅力的に生まれ変わった日産のコンパクトカー「ノート」。
ガソリン車が廃止され電動パワートレインのe-POWERに一本化されましたが、e-POWERには引き続き4WD車が設定されています。
ここでは新型ノートの4WDの性能や燃費を徹底評価しますので、購入時の参考にどうぞ。
新型ノートの4WDグレードの価格は?
当サイトの調査によると、ノート4WD車の売れ筋グレードは「1.2 X FOUR」です。
Xグレードの4WD車と2WD車の価格差は、258,500円です。
ノート 1.2 X 2WD 2,186,800円
ノート 1.2 X FOUR 4WD 2,445,300円
ノートの4WDシステムは、前輪用モーターのほかに後輪用モーターも搭載する電気式4WD。
ヤリスハイブリッドも電気式4WDを採用していますが、2WDとの価格差は198,000円とノートより小さくなっています。
何故ノートの4WD車が高いかと言えば、まずヤリスハイブリッドよりも遥かに強力な後輪用モーターを搭載していることです。
またノート4WDの場合、装備面でも2WD車に対し差別化を図っているので、ノート4WD車の価格が高いのも納得がいきます。
ノートの4WD車と2WD車の仕様の違いは?
ノート4WDのボディスペック
スペック | ノート 1.2 X 2WD | ノート 1.2 X FOUR 4WD |
---|---|---|
最低地上高 (mm) | 120 | 125 |
車両重量 (kg) | 1,220 | 1,340 |
雪道での走破性に影響を与える最低地上高は、4WD車の方が5mm大きくなっています。
また車両重量は4WD車の方が120kgも重く、2WD車との差はかなり大きい方です。
しかし大出力の後輪用モーターを搭載するため、この差もやむを得ないところでしょう。
ノート4WDのパワートレイン
スペック | ノート 1.2 X 2WD | ノート 1.2 X FOUR 4WD |
---|---|---|
フロントモーター | 最高出力 116ps / 最大トルク 280Nm | 最高出力 116ps / 最大トルク 280Nm |
リヤモーター | -- | 最高出力 68ps / 最大トルク 100Nm |
ノート2WD車は前輪駆動用モーターのみを搭載しますが、ノート4WD車では前輪駆動用モーターに加え、後輪駆動用モーターも搭載するのが特徴です。
トータルの出力 / トルクは当然ながら4WD車の方が遥かに勝るので、雪道でのトラクションだけでなく動力性能でも有利になっています。
ノート4WDの装備
ノート4WDには、2WDではオプションとなる以下の装備が最初から付いてきます。
- ステアリングリムを暖めるステアリングヒーター
- 鏡面の凍結・曇りを防止するヒーター付ドアミラー
- シート座面を暖める前席ヒーター付シート
- 後席に温風を送るリヤヒーターダクト
- 高濃度不凍液
- 室内を素早く暖めるPTC素子ヒーター
いずれも寒冷地で威力を発揮する装備ばかりです。
ライバル車との比較
ノート4WDの最大のライバルは?
ノートの最大のライバルは、同じようにユーティリティを重視したコンパクトカー「ホンダ・フィット」です。
ノート 1.2 X FOURと競合するフィットのグレードは、価格・キャラクターから「1.5 e:HEV リュクス 4WD」をあげるのが妥当でしょう。
フィット 1.5 e:HEV リュクス 4WDの価格は2,536,600円で、ノート 1.2 X FOURより91,300円高価です。
ライバル車とのスペックの違いは?
スペック | ノート 1.2 X FOUR 4WD | フィット 1.5 e:HEV リュクス 4WD |
---|---|---|
フロントモーター | 最高出力 116ps / 最大トルク 280Nm | 最高出力 109ps / 最大トルク 253Nm |
リヤモーター | 最高出力 68ps / 最大トルク 100Nm | -- |
エンジン | 最高出力 82ps / 最大トルク 103Nm ※1 | 最高出力 98ps / 最大トルク 127Nm ※2 |
車両重量(kg) | 1,340 | 1,280 |
※1:発電専用
※2:通常は発電用、高速巡行時は走行用
ノートとフィットのパワートレインを比較すると、ノートはフロントモーターのスペックでフィットを凌ぐだけでなく、リヤモーターがプラスされるのでトータルのスペックは圧倒的に上回ります。
エンジンはノートが専ら発電専用であるのに対し、フィットは通常は発電に用いるものの、高速巡行時は走行用に使用 (モーターは停止) するのが大きな相違点です。
いずれにしても総合的なパワートレインのスペックは圧倒的にノートが勝るので、車両重量60kgの差など物ともせず、動力性能は圧倒的にノートが有利と見て間違いありません。
ライバル車との装備の違いは?
ノートだけの標準装備
- PTC素子ヒーター
- SRSニーエアバッグ
フィットだけの標準装備
- LEDヘッドランプ
- LEDフォグランプ
- 本革シート
- アルミホイール
- アダプティブクルーズコントロール
ノートとフィットの装備を比較すると、フィットは約9万円高いだけあり、装備面で一歩リードしていることが分かります。
ただ、ノートはフィットだけの標準装備を全てオプションで付けることが可能ですが、フィットはノートだけの標準装備をオプションで付けることはできません。
その意味では、予算に余裕があればノートの方が充実した装備が手に入ることになります。
ノートの4WD車の実燃費は?
カタログ燃費と実燃費の差は?
ノート4WD車のカタログ燃費 (WLTCモード値) は23.8km/Lです。
実燃費のデータがまだないので、カタログ燃費×0.8で計算すると
23.8×0.8≒19km/L
という数値が出ました。
2WD車と4WD車の実燃費の差は?
ノート2WD車のカタログ燃費は28.4km/Lで、4WD車より4.6km/L優れています。
実燃費の差を計算すると、
4.6×0.8≒3.7km/L
と出ました。
ライバル車との実燃費の差は?
ライバルのフィット 1.5 e:HEV リュクス 4WDの実燃費は20.3km/Lです。
方や実際のデータ、方や推測値なので同列に比較するのはナンセンスかもしれませんが、ノート4WDは燃費が1km/Lほど劣ると考えられます。
ノートの4WD車の雪道の走行性能は?
ノートの4WDはどんなシステム?
ノート4WDの概要
前輪駆動用モーターと後輪駆動用モーターの2つのモーターを搭載する、電気式4WDを採用。
プロペラシャフトがないためシンプルで、室内スペースが浸食されない点がメリットです。
ノート4WDの制御
路面状況や走行状態に応じ、前後のモーターのトルクを瞬時に可変。
モーターはエンジンと比べレスポンスが圧倒的に優れているので、それが制御にもプラス要素として反映されています。
またリヤモーターにも回生機能が付加され、減速性能が先代ノートから約40%向上したことも特徴です。
ノートの雪道での実際の走行性能は?
ノート4WDの発進・加速時
発進時は前後のモーターのトルクを緻密に制御し、空転を抑えたスムーズは発進を可能にしています。
その後の加速も力強く、走行安定性も抜群。
勿論、スタッドレスタイヤかタイヤチェーンの装着が大前提です。
ノート4WDの登坂・降坂時
登坂時に前輪または後輪が滑っても、グリップしている側のタイヤに瞬時に適切なトルクを配分するため、スタックの心配はあまりありません。
下り坂でも4輪に回生ブレーキが掛かるため、強力な制動を効かせながら安全に走行することができます。
ノート4WDの通常走行時
雪面の状態が刻々と変化するような状況でも、即座に適切な前後トルク配分を行うため、安定した走行が可能です。
コーナリング時の安定性も高く、安心して運転することができます。
ノートの4WDのまとめ
ノート4WDは強力なリヤモーターのお陰もあり、優れた雪上走行性能を実現しています。
ただし最低地上高が125mmしかないので、深雪時は無理が効きません。
SUVの4WD車のような走破性は望めず、あくまでも「良くできた生活4駆」と割り切って乗ることが必要です。
とは言え、冬場に有用な装備は充実していますし、燃費も良好なので雪国で使う実用車として合格点があげられます。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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当サイトのノート値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人が日産ノートを限界値引きで購入しています。
今月のノートe-POWERの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。