2013年に現行型が発売されたホンダの『オデッセイ』。
ミニバンカテゴリーに属していますが車高が低く、取り回しのしやすさに定評があり、数あるホンダ車の中でも、非常に長い間ユーザーから愛されている車種です。
2020年11月、このオデッセイにマイナーチェンジが実施されました。
引き続き7人乗りと8人乗りが用意されていますが、どちらを選べばいいのか迷っている人も多いと思います。
ここでは、オデッセイの7人乗りと8人乗りのメリット・デメリットを検証していきますので、新車購入時の参考にどうぞ。
オデッセイの7人乗りのシートアレンジ
オデッセイの7人乗りは2+2+3というシート構成で、2~3列目でウォークスルーが可能です。
2列目のキャプテンシートは左右それぞれの席にアームレストも設けられ、ゆったりと座れます。
6名乗車モード

honda.co.jp/ODYSSEY/
3列目シートの中央背もたれを倒すことでアームレストが出現。
どの席でもゆったりと座れるようになります。
4名乗車+ロングスライドモード

honda.co.jp/ODYSSEY/
オデッセイは3列目シートを床下に格納できるため、2列目シートを目いっぱい後ろにスライドさせると、これ以上ないリラックス空間が生み出せます。
背もたれをリクライニングしても水平を保ってくれるアームレストに、おもてなしの気配りが感じられます。
2名乗車モード+最大ラゲッジモード

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今度は2列目シートをめいっぱい前にスライドさせることで、ラゲッジスペースを最大化。
大きな荷物を積み込みたい時に威力を発揮してくれるでしょう。
オデッセイの8人乗りのシートアレンジ

※マイナーチェンジ前の内装です
オデッセイの8人乗りは2+3+3のシート構成で、空間ポテンシャルを最大限に活用できます。
7人乗りとの大きな違いは2列目のベンチシートで、オムツ交換などにも便利ですね。
6名乗車モード

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こちらは2列目&3列目シートの背もたれ中央を倒すことでアームレストが作れます。
背もたれがなくなった細長い空間で、カーペット等の長尺モノも積み込みやすくなります。
5名乗車モード

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3列目シートを床下に格納すれば、5名乗車すると同時にかなりの量の荷物が積めます。
汎用性の高いモードなので、日常ユースではこのモードで使うことが多くなるのではないでしょうか。
2名乗車+最大ラゲッジモード

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8人乗りは7人乗りと比べてベンチシートの背もたれが前に倒れるため、ラゲッジ容量が増加します。
段差を活かして置き分けても便利そうですね(固定は必要です)。
オデッセイの7人乗りの小物入れ・収納スペース
2列目シートホルダー

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7人乗りには、2列目のキャプテンシートの膝元にスマホやペットボトルを入れておけるホルダーが用意されています。
オデッセイの8人乗りの小物入れ・収納スペース
2列目センターアームレスト

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8人乗りには、2列目のベンチシートの中央背もたれを倒すと、ボトルホルダー2個とちょっと小物が置けるトレイがついています。
7人乗りのメリット・満足点は?
2列目がキャプテンシートで快適
7人乗りオデッセイの2列目シートは、「プレミアムクレードルシート」と呼ばれる左右独立したキャプテンシートタイプになっています。

honda.co.jp/ODYSSEY/
背もたれを倒すと自動で座面前部がせり上がる機能や、背もたれの中折れ機構を採用、さらにひざ下にはオットマンを内蔵。

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左右に張り出したサイドサポートや、左右に設置されたアームレストの恩恵もあり、長距離ドライブでもストレスを感じることがありません。
2列目に座る乗員に、最高のおもてなしを提供するシートと言えるでしょう。
3列目へのアクセスがスムーズ
7人乗りの2列目シートは左右独立したキャプテンシートとなっているので、中央部分を通って3列目シートへ移動できます。

※マイナーチェンジ前の内装です
シートを倒すことなく3列目シートへ移動できるので、非常にスムーズです。
また7人乗りでは、2列目シートがロングスライド機能を持っていますから、このスライド機能を使って、3列目シートへのアクセスをより快適にすることが可能です。
ストレスなくスムーズに車内を移動できるのは大きなメリットですね。
足元が広く、荷物を置ける

※マイナーチェンジ前の内装です
7人乗り2列目シートのロングスライド機能により、足元の空間も自由にアレンジすることができます。
使用しない2列目シートの片側だけをスライドさせて、足元の空間を広く取りそこに荷物を置くことができます。
また、2列目シート全体を最大限下げれば、大きなスペースを確保できます。
わざわざ荷室を使用しなくても、スライドドアを開けて荷物を置けますから、使い勝手が良く重宝しますね。
リアゲートを開けられない狭い駐車場などでは、2列目シートの足元を荷室代わりにして使用すると便利です。
8人乗りのメリット・満足点は?
2列目シート上に手荷物を載せやすい
8人乗りの2列目シートは、ベンチシートのようなデザインとなっています。

※マイナーチェンジ前の内装です
7人乗りの2列目シートとは違い、シート座面が繋がっているので、手荷物などをポンっとおくことができるのがメリットです。
手荷物以外にも大きな荷物をシートや足元のスペースを使って置くこともできます。
また、赤ちゃんのおむつ替えや着替えなどがし易いのも、8人乗りの2列目シートのメリットです。
多くの人を乗せられる
7人乗りよりも一人多く乗せられます。
当然ですが、決められた定員以上の人を車に乗せることはできません。
普段は人を多く載せることがない方でも、お子さんの習い事や学校の行事で大勢乗せる場面となれば、8人乗りなら対応できる範囲が広がります。
8人乗りであれば、このような急遽人を乗せなければならない時に対応できるのもメリットの一つですね。
荷室を広く使うことができる

※マイナーチェンジ前の内装です
8人乗りの場合、3列目シートを格納して荷室を広く使用できますし、人を5人まで乗せることができます。
7人乗りでは、3列目シートを格納してしまうと4人までしか乗せることができません。
荷室を広く使って、ベンチシートや足元スペースをうまく利用して、多くの物を積むことができるのは、8人乗りならではの特徴です。
人も荷物も同時に多く載せられるのは、8人乗りの最大のメリットですね。
7人乗りの欠点・デメリットは?
乗車人数が減る
8人乗りよりも一人乗車人数が減ります。
後席には2列目シートに2人、3列目シートに3人という配置で乗車します。
オデッセイは後席の空間が非常に広くとられおり、小さい子供なら多く載せられそうに感じますが、法規以上の人数は載せられません。(12歳未満なら大人一人分に対して子供1.5人まで乗せられます。)
習い事や部活などで、人を多く載せることが多い方は、7人乗りではなく8人乗りを選択することをオススメします。
5人乗車すると座り方に悩んでしまう
7人乗りの場合は、2列目シートに2人、3列目シートに3人といったシートになっています。
5名乗車するときに、一人だけ3列目シートに座らなくてはなりませんから、誰がどの位置に座るか悩みます。
小さいお子さんであれば、ケンカの原因にもなるかもしれませんね。
8人乗りであれば、5名乗車する場合は2列目シートに3人座れますから、3列目シートを使わなくても座れます。
5人を乗せる際に荷室がうまく使えない
オデッセイは、3列目シートを格納して荷室を広く使用することが可能です。

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しかし、7人乗りで5名乗車する場合は3列目シートを使用しなくてはならないので、シートを格納できなくなり、その分荷室スペースを確保できないのが、デメリットとなります。
8人乗りの欠点・デメリットは?
3列目シートへのアクセスがやや面倒
8人乗りの場合は、2列目シートがウォークスルーとなっておらず、3列目シートへ移動するには、車の外から2列目シートを倒してアクセスする事になります。
車内でシート間を移動することができないため、雨の日などに乗り込む場合はやや面倒に感じます。
シートを倒したり、戻したりする手間がかかるので、7人乗りのようなウォークスルーがない8人乗りはその点デメリットに感じるでしょう。
2列目シートの座り心地が悪い
8人乗りの2列目シートは、ベンチシートタイプになっているので、中央部分の座面がやや盛り上がっており、両サイドと比べると乗り心地が悪いです。

※マイナーチェンジ前の内装です
また、背面にはセンターアームレストが装備されており、背中部分にも座っていてやや違和感を感じます。
この位置での長距離移動や非常にストレスを感じるでしょう。
さらに、シートの両サイドにアームレストがなく、腕の置き場所に困るのもデメリットのひとつです。
7人乗りでは、キャプテンシートになっているため、シートの左右にアームレストが装備されています。
ですが、8人乗りにはこのような両サイドにはアームレストがなく、センターアームレストのみとなっているので少し不便に感じます。
オデッセイの7人乗りと8人乗りの販売比率は?
オデッセイの7人乗りと8人乗りは、どっちがより多く売れているのでしょうか?
当サイト(クルマを買う!)で業者オークションを独自調査、その結果は以下の通りでした。
- オデッセイ 7人乗り 590台 77.5%
- オデッセイ 8人乗り 171台 22.5%
これを見ると、7人乗りは8人乗りよりも50%以上の大差をつけており、販売比率はおよそ3:1で7人乗りの方がより多く売れていることがわかります。
家族構成別のオススメ乗車人員数は?
乳幼児がいる3~4人家族

honda.co.jp/ODYSSEY/
乳幼児がいる3~4人家族の場合は、7人乗りがオススメです。
家族全員がフル乗車したとしても、3列目シートを使用することなく乗車できますから、シートを格納して荷室も広く使えます。
家族の人数から見ても7人乗りで十分に対応できます。
また、3列目シートは赤ちゃんの着替えやオムツ替えなども行え便利です。
7人乗りには、3列目シートへの移動もスムーズに行えるウォークスルーもありますから、赤ちゃんを抱っこしながらの移動や荷物を持っての移動なども楽に行えます。
ただ、2列目シートに乳幼児を乗せて、隣に座ってあれこれ世話をする場合は、スペースが広くそばに寄り添える8人乗り2列目シートの方が、使い勝手が良い場合もあります。
この辺は好みと、お子さんへ手が掛からなくなった先の事も考慮して選ぶことになるでしょう。
下の子が小学生以上の3~4人家族
下の子が小学生以上の3~4人家族には、使用環境やライフスタイルによって7人乗りか8人乗りかを決めるのがいいでしょう。

※マイナーチェンジ前の内装です
例えば、習い事や部活などの送り迎えをメインとして使用する場合は、人を多く載せられる8人乗りが最適です。
反対に人を多く載せる場面が多くなければ、ゆったりと座れる7人乗りがオススメです。
また、下の子が小学生以上になると家族での旅行やアウトドアに出かけることが増えます。
移動に時間がかかるため、車内でリラックスして座ることができる7人乗りの方が快適です。
シートアレンジによって荷物も多く載せられますから、使用環境やライフスタイルによって選択するようにしましょう。
子供と祖父母がいる5~6人家族
子供と祖父母がいる5~6人家族も7人乗りか8人乗りかで悩みますね。
お年寄りがいるので、3列目シートの移動がスムーズにできる7人乗りがいいですが、大人が3列目シートに座ると非常に窮屈に感じてしまうため、お年寄りが座るのであればゆったり座れる2列目シートを方が良さそうです。
また、8人乗りの場合は、3列目シートへアクセスするには、シートを倒し腰を曲げた姿勢で乗り込まなくてはなりませんから、お年寄りには少し大変です。
このようなことを考えると7人乗りの方がいいといえます。
しかし、7人乗りのオデッセイに5名乗車するとなると、一人だけ3列目シートに乗らなくてはならなくなりますから、誰がどの位置に座るか悩みますね。
家族構成や車内空間の大きさなどを実際に確認してから、購入するようにしましょう。
下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
新車を買うなら、購入価格も気になるところではないでしょうか。
もし下取り車があるなら下取り車を高く売ることで、トータルで新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
新車の納期が長い・新車が高いなら新古車も選択肢に入れてみる
ガリバーの中古車ご提案サービスなら希望する車種や条件、予算などを伝えれば、 ぴったりの中古車を無料で探してくれます。
なので自分で1台1台中古車を探したり、比較する手間や時間が掛かりません。
また、現在新車の納期が長いため中古車需要が高く、本当に程度の良いお買い得な中古車は非公開車両として中古車販売店に並ぶ前に売れてしまいます。
そう言った市場に出回る前の非公開車両も優先的に紹介してくれるので、よりお得な中古車を提案してくれるでしょう。
「燃費のいい車を探して」「予算50万以内で荷物を積める車を探して」と言ったリクエストも可能です。中古車探しで気になる事は、なんでも相談してみるといいでしょうね。
オデッセイの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイト(クルマを買う!)のオデッセイ値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がオデッセイを限界値引きで購入しています。
今月のオデッセイの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。