トヨタニュースリリースより
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トヨタ、新型車「パッソ」、ダイハツ、新型車「ブーン」を発売
― 両社の力を結集させた国内初の共同開発車―
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トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)とダイハツ工業(株)(以下、ダイハツ)は、両社が共同開発したコンパクトカーを、トヨタは「パッソ」として全国のトヨタカローラ店を通じ、ダイハツは「ブーン」として全国のダイハツ販売会社を通じて、6月7日より発売した。
新型車は、トヨタの車両企画力とダイハツのスモールカー開発技術・生産ノウハウ、さらには両社の強みである高い品質管理を結集させた、国内市場では初めてとなる共同開発車である。
「マイ・パートナー・コンパクト」をテーマに、コンパクトなサイズで、個性的なスタイル、高いユーティリティ、優れた基本性能を備えた上に、お求めやすい価格設定としたもので、毎日の暮らしのパートナーとして活き活きとしたカーライフを提案する、従来のコンパクトカーの概念を超えたクルマである。
トヨタの最小コンパクトカー、ダイハツの上級コンパクトカーとして、軽乗用車とコンパクト2BOXが交差する市場の開拓を狙う。
【トヨタ パッソ/ダイハツ ブーンの主な特長】
1.個性的なスタイル
・
丸みの中にエッジの効いたキャラクターラインを織り込み、タイヤが4隅でしっかりと踏ん張るフォルム、シンプルで張りのあるドア断面、ホイールアーチと一体化した円筒形状のバンパーなどにより、力強さとかわいらしさを融合させた個性的なスタイルを創造。
2.ゆとりの室内と取り回しの良さ
・
コンパクトなサイズの中に、クラス最大級となるゆとりの室内空間を確保するとともに、多彩で便利なシートアレンジ、豊富な収納スペースなどにより高いユーティリティを実現。
・
最小回転半径は、軽乗用車と同レベルの4.3mとし、取り回しの良さを確保。
3.キビキビとした走りと高い経済性、先進の環境性能
・
新開発1.0Lエンジン1KR-FEの搭載や高いボディ剛性の確保などにより、軽快な走りを実現。
・
1KR-FEエンジン搭載車(2WD車)は、軽乗用車に匹敵する低燃費21.0km/L(10・15モード走行)を実現。また、全車「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」を達成するとともに、1KR-FEエンジン搭載車(2WD車)は、「平成22年度燃費基準+5%」を、1KR-FEエンジン搭載車(4WD車)、K3-VEエンジン搭載車は、それぞれ「平成22年度燃費基準」を達成(全車、グリーン税制による減税措置対象車)。
4.高い安全性能
・
EBD付ABSの標準装備などによる制動時の車両安定性の確保に加え、コンパティビリティの概念を取り入れ、トヨタのGOA、ダイハツのTAFそれぞれの評価基準を満たす衝突安全ボディを採用するなど、高い予防・衝突安全性能を追求。
5.魅力的な価格
・
価格は945,000円(消費税込み、税抜き:900,000円)からと1,000,000円を切る軽乗用車のユーザーにとっても魅力的な価格を設定。
*1 パッソ:イタリア語で「ステップ、足音」の意。気軽に乗れる、軽やかなクルマをイメージ
*2 ブーン:英語で「愉快な」の意。子供言葉で「クルマ」の音。家族で使う、楽しいクルマをイメージ
*3 同排気量クラスでの比較
*4 国土交通省審査値
*5 EBD : Electronic Brake force Distribution(電子制動力配分制御)
*6 GOA : Global Outstanding Assessment(クラス世界トップレベルを追求している安全性評価)
*7 TAF : Total Advanced Functionボディの略(総合的に衝突安全機能が進化したボディという意味の造語)
*8 トヨタ パッソは北海道および沖縄、ダイハツ ブーンは北海道の価格が異なる
【販売概要】
1.
販売店 : トヨタ パッソ 全国のトヨタカローラ店
ダイハツ ブーン全国のダイハツ販売会社
2.
月販目標台数 : トヨタ パッソ7,000台
ダイハツ ブーン 1,500台
3.
店頭発表会 : トヨタ パッソ6月12日(土)、13日(日)
ダイハツ ブーン 6月12日(土)、13日(日)
【生産工場】
ダイハツ 本社(池田)第2工場
【メーカー希望小売価格】
(単位:円)
| グレード | エンジン | 駆動 | トランスミッション | 価 格 |
| 消費税抜き |
ト ヨ タ パ ッ ソ | | "Vパッケージ" | 1KR-FE (1.0L) | 2WD (FF) | Super ECT | | |
X | | |
| "Fパッケージ" | | |
X | 4WD | | |
G | | |
| "Fパッケージ" | | |
G | K3-VE (1.3L) | 2WD (FF) | | |
| "Fパッケージ" | | |
ダ イ ハ ツ ブ l ン | ビジネスセレクト | 1KR-FE (1.0L) | 2WD (FF) | Super ECT | | |
1.0CL | | |
| "Fパッケージ" | | |
1.0CX | 4WD | | |
| "Fパッケージ" | | |
1.3CX | K3-VE (1.3L) | 2WD (FF) | | |
| "Fパッケージ" | | |
| Super ECT:スーパーインテリジェント4速オートマチック |
* | トヨタ パッソは北海道および沖縄、ダイハツ ブーンは北海道の価格が異なる |
【車両概要】
1.個性的なスタイル
▽
エクステリアは「イカツかわいい」をキーワードに、丸みの中にエッジの効いたキャラクターラインを織り込み、タイヤが4隅でしっかりと踏ん張るフォルム、シンプルで張りのあるドア断面、ホイールアーチと一体化した円筒形状のバンパーなどにより、力強さとかわいらしさを融合させた個性的なスタイルを創造
▽
インテリアは「シンプル&クリーン」をキーワードに、インストルメントパネルをシンプルで洗練されたデザインとし、開放的で清潔感のある室内空間を創造するとともに、ユニバーサルデザインの視点からは、手に馴染む使いやすさを重視した高い機能性を実現。
また幾何学パターンの表面処理やシルバー塗装を施すことにより上質感を表現
▽
ボディカラーは、乗る人のスタイルや個性で選べる全9色の豊富なバリエーションを設定
2.ゆとりの室内と取り回しの良さ
▽
コンパクトなボディサイズでありながら、ロングホイールベース、ワイドトレッドなどにより、大人5人が快適に過ごせるクラス最大級の室内空間を実現
*同排気量クラスでの比較
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最小回転半径は、軽自動車と同レベルの4.3mとし、取り回しの良さを確保
[車両寸法]
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リヤシートは、シートクッションを前方に移動させることにより、フラットなスペースを拡大し、フレキシブルに使える室内空間を創造。また、6:4分割可倒・リクライニング機構を備え、多彩なシートアレンジを実現するとともに高い快適性を確保。さらに"Fパッケージ"装着車には、組込み式ジュニアシート(後席左)を設定
▽
5人乗車時でもベビーカーの積載が可能なゆとりのラゲージ容量を確保
▽
ワイドフリーラック、マルチトレイ(照明付)、買い物フック(助手席)、助手席アンダーボックス("Fパッケージ"装着車)、フロアトレイなど豊富で使いやすい収納スペースを設定
3.各種機能・装備
▽
コラムメーター
・
ステアリングとメーターが一体となって移動するため、チルトステアリングの調整に影響を受けることなく常に最適な視認性を確保
▽
プラズマクラスター ("Fパッケージ"装着車)
・
プラスイオンとマイナスイオンを車室内に放出することで、浮遊する雑菌やカビ菌の繁殖を防止するとともに乗員のストレスを緩和
* プラズマクラスターはシャープ株式会社の登録商標
▽
クリーンエアフィルター(防塵タイプ)
・
外気導入時に流入する花粉・チリ・ホコリなどの粉塵を除去
▽
キーフリーシステム("Fパッケージ"装着車)
・
電子カードキーを携帯していれば、キー操作は不要で、ドアハンドルのボタン操作によるドアの解錠・施錠ならびにエンジンスイッチノブの操作によるエンジンの始動・停止が可能
▽
CD・AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ
・
使用頻度の高い基本機能に絞り込んだ必要最小限の操作スイッチとするとともに、大型化を図るなど扱いやすいオーディオパネルを採用
▽
G-BOOK対応カードボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションII(オプション設定)
・
全国地図などを内蔵したSDメモリーカード付のボイスナビ機能に加え、AM/FMラジオ、音楽用CD、ワイドテレビなど多彩なAV機能を集約
4.キビキビとした走り
▽
新開発1.0L 1KR-FEエンジンと1.3L K3-VEエンジンを設定
・
新開発1.0L 1KR-FEエンジンは、連続可変バルブタイミング機構の採用やヘッド内インテークポートの最適化などにより、日常の走行で最も多く使われる低・中速域での豊かなトルクを発生し、特にストップ&ゴーが多いタウンユースで優れた加速性能を発揮
・
1.3L K3-VEエンジンは、連続可変バルブタイミング機構の搭載により、低・中速域での十分なトルクと高速での軽快な加速を実現
滑らかで応答性の良い変速を実現するSuper ECT(スーパーインテリジェント4速オートマチック)を採用
▽
フロントサスペンションには、マクファーソンストラット式、リヤサスペンションには、2WD車がトーションビーム式、4WD車は3リンク式を採用。軽量で高いボディ剛性の確保とあいまって軽快な走りを実現
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4WD車にはVフレックスフルタイム4WDを採用
5.高い経済性と先進の環境性能
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全車、国土交通省の低排出ガス車認定制度における「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」を達成
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1KR-FEエンジン搭載車(2WD車)は、軽乗用車に匹敵する低燃費21.0km/L (10・15モード)を実現し、「平成22年度燃費基準+5%」(省エネ法に基づき定められている燃費目標基準)を達成。1KR-FEエンジン搭載車(4WD車)、K3-VEエンジン搭載車は、それぞれ「平成22年度燃費基準」(省エネ法に基づき定められている燃費目標基準)を達成
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大型部品への車両解体作業効率を高める解体性向上マークの表示や、ボディ各部に解体しやすい構造を取り入れたリサイクル設計により、解体・リサイクル性に配慮
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燃料タンクなどを鉛フリーとし、車両全体で鉛の使用量を2006年1月以降、1/10以下(1996年比)に低減するという業界自主目標を早期に達成
▽
LCA(ライフサイクルアセスメント)を実施し、走行段階だけでなく、生産から廃棄までの全段階で排出するCO2や大気汚染物質の総量を低減
6.高い安全性能
▽
アクティブ・パッシブ両面から高い安全性を追求
<アクティブセーフティ>
・
EBD付ABS
・
ブレーキアシスト
・
ディスチャージヘッドランプ(オプション) など
<パッシブセーフティ>
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コンパティビリティの概念を取り入れ、トヨタのGOA、ダイハツのTAFそれぞれの評価基準を満たす衝突安全ボディ
・
歩行者傷害軽減に配慮したボディ構造
・
SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)&カーテンシールドエアバッグ(前後席)(オプション) など
* SRS:Supplemental Restraint System(乗員保護補助装置)
【ウェルキャブ(メーカー完成特装車)】
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トヨタ パッソにウェルキャブとして、助手席シートが電動で回転・昇降し、クルマへの乗り降りをサポートする助手席リフトアップシート車を設定("AタイプI/II"、"BタイプI/II")

トヨタ パッソのモデルチェンジ推移の一覧と今後の予想