ランドクルーザーと言えばランクルの愛称で呼ばれ、高い走破性と圧倒的な信頼性により世界中で支持されているSUVの一つです。
とにかくタフな現場で活躍するとして開発されたクルマでして、軍・警察・消防・その他 緊急車両として採用されています。
一方でそこからSUVとしての乗り心地も両立させる目的で派生したのがランドクルーザープラドになります。
この弟分のプラドの4WDの実力はどれほどのものなのでしょうか?
ランドクルーザー プラドの4WDグレードの価格は?
ランドクルーザープラドは全てフルタイム4WDとなっています。
グレードは上位の「TZ-G 536.3万円」 下位の「TX 353.8~430.7万円」 とTXから装備が充実された「TX Lパッケージ 404.7~482.2万円」の合計3種類となっており、TZ-Gには2.8Lディーゼル TX系には2.8Lディーゼルと2.7Lガソリンが用意されています。
TX系でのディーゼルとガソリンとの価格の差は約60万円程。
2.8Lディーゼルのカタログ燃費は TZ-Gが11.2km/L TX系は11.8km/L となり、2.7Lガソリンは9.0km/Lとなっており、ディーゼルはエコカー減税対象となっています。
ガソリンとディーゼル どちらを選ぶのが良い?
私個人としてはディーゼルがオススメです。
燃費も良いですし燃料の単価も軽油の方が安いので、ランニングコストではディーゼルの方が良いのではないでしょうか。
ディーゼルのエコカー減税もあるので、長く乗り続けるのであれば購入時の価格差もひっくり返せます。
また悪路を走るときは低速走行が基本なので、エンジン特性としてトルクの太いディーゼルの方が力強い走りができます。
中古車買い取り価格に関してもエンジンの違いがそれほど大きな差となるかは不透明。
イメージ的にはガソリン車のほうが人気があると思いますが、ランドクルーザー プラドというクルマに関して言えばディーゼルの方が好ましいというユーザーも存在しますので、必ずしもガソリン車の方がお得とは言い難いです。
また後述する雪道を主とした走破性に関しても、ディーゼルの方が設定面で優遇されていると言えます。
ランドクルーザー プラドの実燃費は?
口コミを見る限りではカタログ燃費と大きな差は無いと言えます。
報告された内容としては、2.7Lガソリンの実燃費はおおよそ8.58km/L ディーゼルはそれぞれ TZ-G 10.98km/L TX 11.26km/L となっています。
プラドにはアイドリングストップがありません。
アイドリングストップというのは条件によって作動しなかったり、再始動の頻度が多いために逆に燃費を悪化させるケースもあるので、その機能が無いという事が逆に実燃費に近い数値として反映されているのではないかと思われます。
ランドクルーザー プラドの雪道の走行性能は?
クルマが走行する上で重要なのは「タイヤがしっかりと路面に対してグリップ力を発揮すること」です。
雪道でスタッドレスタイヤやチェーンを使うのもこのためですし、最低地上高を確保するのは雪に乗り上げることでタイヤが宙に浮いて接地しなくなるのを防ぐためです。
この部分に関しては雪道を走った方であれば分かり易い部分だと言えます。
では4WDであることは必要なのか?と言われれば答えはNOです。
ただの4WDでは他のクルマと同じ様にスタックする場合もあるのです。
ここでもう一つカギとなってくるのが、デファレンシャルを主としたスリップしたタイヤへの制御となります。
最低地上高は余裕あり TZ-Gには+αの機能も
プラドの最低地上高は220mmとなっています。これはかなり余裕を持たせた数値と言えます。
更にTZ-Gにはリア電子制御エアサスペンションが搭載されており、これによってリアを+40mmリフトアップすることが可能になります。
最低地上高となっている部分がどの部分なのかは不明なのですが、多くの場合はリアデファレンシャル付近である事が多いですから、その部分を持ち上げるとするのであれば一時的に最低地上高は通常よりも更に上がることになります。
逆に乗り降りを楽にするためにリフトダウンするという事も可能となっており、惜しい点としては、プラドにはこのエアサスペンションがフロントに設定されていないことでしょうか。
本家のランドクルーザーであればフロント・リアの両方に搭載されたグレードがあり、フロント+50mm リア+60mmのリフトアップが可能。
これなら最低でも+50mmの上昇が可能となっています。
ただ、それだけのリフトアップを行う必要がある状況と言うのは、かなり過酷な環境 それこそ災害現場などのような状況であるとも言えます。
ランドクルーザー開発経緯からすれば、そういう現場に乗り込む必要があり、かつその様な現場を想定して採用するというのは現実的な話ですが、それはあくまでそれに従事している一握りの人たちだけの話です。
一般ユーザーがそこまで考慮して選ぶ必要性は低く、積もった雪道を安心して走れるプラドの能力で十分すぎると言えるのではないでしょうか。
事実 パリ・ダカールラリーにおいては本家ランドクルーザーを抑えてプラドが優勝するというケースもあり、プラドの4WD性能はかなりの高水準であることがうかがえます。
ガソリン車のデファレンシャル周りには不安が残る設定
デファレンシャルはそのままではスリップを起こしたタイヤへ駆動力が逃げる性質があるので、走行中にスリップが起きればそのタイヤに駆動力が流れてしまい姿勢が崩れることになります。
これを防ぐのがABSシステムなどを用いた横滑り防止装置なのですが、この装置はあくまで走行中の横滑り防止が目的です。
低速での走行を余儀なくされる雪道を含めた悪路では停車することもしばしばであり、その停車状態から再度走り出せるかがカギになります。
ディーゼルモデルのプラドの場合は電動センターデフロックとアクティブトラクションコントロールが標準装備。
オプションで電動リアデフロックの追加が可能で、TZ-Gの場合はリアLSDが標準装備されています。
これらはいずれもスリップを起こしたタイヤに対してブレーキをかける事で、スリップしていないタイヤへと駆動力を伝達する働きがある物です。
つまり宙に浮いたタイヤがあっても接地している残りのタイヤを回して脱出できるということです。
一方のガソリンモデルのプラドにはリアLSDや電動リアデフロックの設定はありません。
あるのは電動センターデフロックのみでトラクションコントロールも通常の物。
この設定では凸凹道で対角スタックを起こして停車した場合、電動センターデフロックを活用しても、前後に宙に浮いたタイヤが存在するので、なんの制御もされないデファレンシャルによって宙に浮いたタイヤがひたすら空回りするだけになります。
トラクションコントロールはスリップを検知した場合にエンジン回転数を抑えて全てのタイヤの回転を抑制する物なので、勢いをつけて脱出したい場面ではむしろ邪魔になる場合すらあります。
しかも、ガソリンエンジンはトルクが細いので瞬間的な加速力自体が不足していると言えます。
プラドではディーゼルモデルが上級グレードの位置付けなので、設定の差別化はされるのは仕方ないものです。
ただ、走破性という面が差別化がなされたのは少々痛いところだと言えます。
ランドクルーザー プラド 4WDのまとめ
価格設定から見てもディーゼルモデルの方が上位として位置付けされており、雪道や悪路での走破性や燃費性能はガソリンより上です。
デファレンシャル周りの制御もしっかりしており、これと4WDが組み合わさることで初めて悪路に立ち向かうことができるクルマとなります。
自ら悪路に挑むクロスカントリーにもオススメです。
それに対してガソリンモデルは逆にデファレンシャル周りに不安が残ります。
もっとも最初から雪道を走ることがわかっているのであればスタッドレスタイヤを装着するわけですから、このスタッドレスタイヤとホイールをもっと悪路に強い組み合わせに変えたり、空気圧を調節すると言うような方法で補う方法もあります。
4WDであることに過信しなければ、ガソリンエンジンによって静かな室内空間が得られるというのがガソリンモデルのメリットではないでしょうか。
下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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