2017年9月にマイナーチェンジされたトヨタ ランドクルーザー プラドのディーゼル車にするか、ガソリン車にするか、どちらを買おうかと迷う方もいるのではないでしょうか。
燃費が良くて4WD専用装備が充実しているディーゼル車にするか、それともディーゼルよりも安く買えるガソリン車にするか、それぞれの装備や燃料費などについてメリットやデメリットなどを比較してみました。
プラドのディーゼル車とガソリン車の外装の違い
ディーゼル車とガソリン車の外装に違いがあるのか見てみましょう。
上の画像がプラドディーセル車で、下がガソリン車です。
プラド TX Lパッケージ(ディーゼル車)
プラド TX Lパッケージ(ガソリン車)
ディーゼル車では、サイドドアとガラスの境目にドアベルトモールディングがクロームメッキとなっています。
ガソリン車はブラックです。
最下位グレードのTXでは、ともにブラックです。
プラド TX Lパッケージ(ディーセル車)
プラド TX Lパッケージ(ガソリン車)
リア側では違いがありません。
外装の違いはドアベルトモールディングのみとなっています。
文字で違いが表示されている箇所がないので、見分けはつきにくいでしょう。
プラドディーゼル車とガソリン車の内装の違い
インテリアに違いがあるか見てみると、目立った差はありません。
加飾や装備などで違いがありますが、ディーゼル車とガソリン車による差ではなく、グレードによる差別化が図られています。
ランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車の売れ筋グレードは?
過去3ヶ月分のランドクルーザープラド流通台数をオートオークションで調査したところ、ディーゼル車では「2.8TX」、ガソリン車では「2.7TX」が流通最多の売れ筋となっていました。
共にベースグレードですが、これは上級グレードを選ぶと本家ランドクルーザーに手が届いてくることから、プラドの強みである廉価さを求めるユーザーが多かった結果と考えられます。
プラド ディーゼルの売れ筋は「2.8TX」
ディーゼル車で最も売れ筋だった「2.8TX」は144台が流通、全379台に対して37.9%と全体の1/3以上をシェアしています。
続く2位の中級グレード「2.8TX Lパッケージ」は128台、全体の33.7%とこちらも約1/3を占めていました。
プラド ガソリン車の売れ筋は「2.7TX」
一方のガソリン車では「2.7TX」が784台で全体の55.6%(全1,411台)をシェア。
ガソリン車は全2グレードなので、残る「2.7TX Lパッケージ」が44.4%(627台)を占めています。
ランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | 2.8TX(ディーゼル車) | 2.7TX(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 4,307,040円(7人乗り) | 3,692,520円(7人乗り) |
価格差 | +614,520円 | |
自動車取得税 (新車購入時の税金) | 0円 | 92,300円 |
重量税 (新車購入時) | 0円 | 61,500円 |
購入時のエコカー減税を考慮した価格差 | +460,720円 | |
自動車税 (翌年分) | 12,000円 | 51,000円 |
平均実燃費 | 10.6km/L | 8.5km/L |
ガソリンタンク容量 | 87L | 87L |
ガソリンの種類 | 軽油 | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) | 869.2km | 697.0km |
ディーゼル・ガソリン車の価格差460,720円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
軽油110円/レギュラーガソリン130円で計算
- ディーゼル車 10.6km/L
10,000÷10.6≒943.3リッター
943.3×110円=103,763円 - ガソリン車 8.5km/L
10,000÷8.5≒1,176.4リッター
1,176.4×130円=152,932円
ランドクルーザープラドで10,000km走行すると、ディーゼルの燃料代はガソリン車よりも49,169円安上がりとなります。
この金額差でディーゼル車とガソリン車の差額460,720円を埋めるには、
460,720÷49,169≒9.37万キロの走行距離が必要となります。
一般的なユーザーが週末に買い物やドライブにランドクルーザープラドを乗る程度だと年1万キロ走行がいいところなので、ディーゼルの好燃費でガソリン車との差額分の元を取るには約9年半の歳月がかかり、車検を4回も通さなければならない計算です。
頑張って2万キロ/年走行なら5年弱(車検2回目でペイ)、必死で3万キロ/年ペースだと3年強(車検1回通せばペイ)となりますが、流石に非現実的ではないでしょうか。
よりリアルなシミュレーションをするには、自分が欲しいオプションをプラスした支払総額で計算するといいでしょう。
ランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
乗り心地は同等、トルクフルな加速で運転が楽なのはディーゼル車
ランドクルーザープラドをディーゼルとガソリン車で乗り比べると、豊かなトルクに支えられた運転のゆったり感で、より楽に運転できたのはディーゼル車の方でした。
どっしりした車重と柔らかい足回りが路面の凹凸を緩和、ラダーフレームにありがちな振動も抑えられ、フラットな乗り心地を実現しています。
また、視点の高さと視点のブレが少ない点も疲れにくいポイントとなっています。
過不足のない加速、静粛性はガソリン車
一方、ガソリン車はレスポンシブな出力で滑らかな加速が楽しめ、ディーゼル特有のカラカラ音もなく静かに乗れた印象でした。
エンジンノイズがない訳ではありませんが、かすかに「ブォー……ッ」と響いてくるサウンドが、SUVらしいワイルド感を味わえて、むしろ好ポイントと言えるでしょう。
ディーゼル車に引けをとらない快適な乗り心地も魅力で、ますますどっちを選ぶか迷ってしまう方もいるかも知れません。
ただし、実際に乗ってみると前評判をくつがえすフィーリングを受けることもあるため、最初から決めつけるよりも、ディーラーで両方とも試乗させてもらって、相性を確認しておくといいでしょう。
ランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
現行ランドクルーザープラドにディーゼル車が追加されたのは2015年6月。
当サイト(クルマを買う!)で2015年6月~2019年6月にかけて集計したランドクルーザープラドの販売比率は以下のとおりです。
- ランドクルーザープラド ディーゼル車 39.4%
- ランドクルーザープラド ガソリン車 60.6%
ガソリン車の方が多く売れており、約4年間でディーゼル車に対して約1.5倍の販売がありました。
ランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
ランドクルーザープラドのディーゼルとガソリン車では、どっちがより下取りが高くなるでしょうか?2019年8月現在の業者オークション相場から、3年落ち&4年落ちプラドの下取り相場を比較してみます。
比較項目 | 2.8TX(ディーゼル車) | 2.7TX(ガソリン車) |
---|---|---|
3年後の下取り価格 | 289.1万円(72.9%) | 262.5万円(78.3%) |
4年後の下取り価格 | 284.0万円(71.6%) | 257.2万円(76.7%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対する残価率(リセールバリュー)です
これを見ると、ガソリン車の方がディーゼル車よりも車両価格が安いぶん高リセールとなりやすい傾向が出ており、5%ほどのリセール差での推移が予測されるため、ガソリン車の方がリセールで若干有利と言えるでしょう。
ランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車のメリットは?
プラドディーゼル車のメリットは?
- ガソリン車よりも燃費が良く、軽油の単価も約20円安いので燃料費が安く済む
- エコカー減税額が200,000円以上と多く、その分支払額が少なく済む
- 低速でもトルクが大きいので、市街地では加速に余裕がある
- トルクが大きいのは、雪道などの優れた悪路走破性にも効いていて、スタックしにくい
- アクティブトラクションコントロールなど、悪路を走行するときの装備が充実している
プラドガソリン車のメリットは?
- ディーゼル車に比べると、およそ60万円価格が安い
- ディーゼル車より静粛性に優れる
- アクセルを踏んだときの自然な走行フィーリングが良い
- 高速道路でも伸びのある加速性を発揮してくれる
ランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車の欠点・弱点は?
プラドディーゼル車の欠点・弱点は?
- ガソリン車に比べるとおよそ60万円価格が高く、購入時の初期費用が多くかかる
- 高速域での加速がガソリン車より苦手
- ガソリン車より振動や音が大きく、特にアイドリング中は感じやすい
プラドガソリン車の欠点・弱点は?
- ディーゼル車に比べて燃費が劣るので、燃料費が高い
- 2.7リットルエンジンとしては、平均燃費が良くない
- 車両重量が重いためか、スタート時にもたつき感を感じる
- 電動リアロックがオプションでも選べない
- ディーゼル車に比べてグレードが少ない(ディーゼル3/ガソリン車2)
買うならランドクルーザープラド ディーゼルとガソリン車どっち?
以上、ランドクルーザープラドのディーゼルとガソリン車について両者の違いを紹介してきましたが、結局どっちを買えばいいのでしょうか。
購入から売却までのトータルコストを考えればガソリン車がおすすめ、燃費や軽油代の安さから日々のランニングコストを重視したい方にはディーゼル車がおすすめとなりますが、一台の愛車に長く乗り続けるタイプであれば、トータルコストでもガソリン車を逆転することも可能です。
ドライブフィールや乗り心地については個人の好みや相性の問題なので、できればディーラーでどちらも試乗させてもらえば、後悔しない決断ができるでしょう。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
カーネクストの無料査定はこちら
また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
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当サイト(クルマを買う!)のランドクルーザープラド値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がランドクルーザープラドを限界値引きで購入しています。
今月のランドクルーザープラドの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。