先代モデルから全方位的な進化を遂げ、一段と魅力を増した日産・セレナ。
パワートレインは新世代の「e-POWER」とガソリンエンジンが設定されていますが、どちらを選べば良いのでしょうか?
当サイト(クルマを買う!)ではセレナ新車購入時の参考になるよう、e-POWERとガソリン車を様々な観点からがっつり比較してみました!
セレナe-POWERとガソリン車の外装の違い
セレナのエクステリアはe-POWERとガソリン車ではどんな違いがあるのか、「ハイウェイスターV」グレード同士で比較してみましょう。
両モデルのフロントビューやサイドビューには全く違いはなく、リアビューのみ違いがあります。

e-POWER ハイウェイスターV nissan.co.jp/serena

ガソリン車 ハイウェイスターV nissan.co.jp/serena
画像上のe-POWER ハイウェイスターVには黄枠で囲んだ部分に「e-POWER」のエンブレムが付きますが、下のガソリン車 ハイウェイスターVには付きません。
この1点がe-POWERとガソリン車を外観上から区別する唯一のポイントになります。
セレナe-POWERとガソリン車の内装の違い
セレナのe-POWERとガソリン車の内装の違いを、同様にハイウェイスターV同士で比較します。
唯一の違いはe-POWERのみフロントセンタートレイが備わることです。
公式HPにセンタートレイの画像がないため、YouTubeの車両紹介動画を貼っておきます。(22分30秒~を参照してください)
セレナe-POWERとガソリン車の売れ筋グレードは?
セレナの売れ筋グレードは、e-POWER・ガソリン車共に「ハイウェイスターV」です。
スポーティなエクステリアや、価格と装備のバランスが取れたハイコストパフォーマンスが人気の要因でしょう。
参考までに、先代モデルのハイウェイスターVの販売比率はe-POWERで85.5%、ガソリン車では89.6%にも達していました。
セレナe-POWERとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | e-POWERハイウェイスターV | ハイウェイスターV(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 3,686,100円 | 3,269,200円 |
価格差 | +416,900円 | |
自動車税環境性能割 (新車購入時の税金) | 0円 | 80,200円 |
重量税 (新車購入時) | 0円 | 49,200円 |
購入時の減税を考慮した価格差 | +287,500円 | |
自動車税種別 (翌年分) | 7,600円 | 9,000円 |
平均実燃費 | 15.4km/L | 10.4km/L |
ガソリンタンク容量 | 52L | 54L |
ガソリンの種類 | レギュラー | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) | 723km | 509km |
※実燃費は市街地や幹線道路、高速道路を含んだ平均の実燃費数値です。
e-POWERとガソリン車の乗り出し価格差287,500円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
※年間10,000km走行した場合のガソリン代をレギュラーガソリン価格160円で計算。
- e-POWER 15.4km/L
10,000÷15.4≒649リッター
649×160円=103,840円 - ガソリン車 10.4km/L
10,000÷10.4≒961リッター
961×160円=153,760円
10,000km走行した場合、e-POWERのガソリン代はガソリン車よりも153,760-103,840= 49,920円安く上がります。
この差額49,920円でe-POWERとガソリン車の乗り出し価格差287,500円を取り戻すには、
287,500÷49,920≒5.8年
約6年間乗り続けることが必要です。
しかし仕事や通勤でガンガン使い年間20,000km走行するユーザーなら、約3年で元が取れてしまいます。
一方で年間5,000km程度しか走らない「ワンマイラー」と呼ばれるようなユーザーの場合、価格差を取り戻すには約12年も乗り続けなければなりません。
走行距離の多いユーザーほどe-POWERを購入するメリットが大きく、少ない距離しか走らないユーザーはガソリン車の方がお得と言えるでしょう。
セレナe-POWERとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
静粛性や力強い加速が魅力のe-POWER
セレナのe-POWERとガソリン車の乗り味を比較すると、e-POWERは静粛性や加速の力強さの点でガソリン車に勝っています。
またアクセルレスポンスの良さや、ワンペダルドライブに近いイージーな運転ができる点もe-POWERのメリットです。
一方でフロント荷重が重いため、ハンドリングの軽快感ではガソリン車に一歩を譲ります。
軽快な乗り味が捨て難いガソリン車
ガソリン車はe-POWERよりフロント荷重が軽く、より軽快なハンドリングが味わえます。
動力性能も十分ですが、さすがにe-POWERほどのトルク感はなく、特に多人数乗車では物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、ガソリン車にはe-POWERにはない4WD車の設定があるのが強みです。
セレナのe-POWERとガソリン車は一長一短があるので、両方試乗させてもらって自分との相性を確かめた方がいいでしょう。
セレナe-POWERとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
参考までに、2021年11月~2022年10月にかけて当サイト(クルマを買う!)で集計してきた先代セレナの販売台数からe-POWERとガソリン車の販売比率をまとめてみました。
- セレナ e-POWER 32,188台 60.7%
- セレナ ガソリン車 20,873台 39.3%
この1年間のトータルではe-POWERの販売比率が6割を超えています。
セレナe-POWERとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
セレナのe-POWERとガソリン車ではどちらが下取りで有利なのか?2022年12月現在の業者オークション相場から、1年落ち&3年落ちの下取り相場を算出してみました(走行距離1万キロ前後/年で算出)。
比較項目 | e-POWER ハイウェイスターV | ハイウェイスターV(ガソリン車) |
---|---|---|
1年後の下取り価格 | 317.4万円(88.6%) | 275.1万円(89.6%) |
3年後の下取り価格 | 274.4万円(78.4%) | 239.2万円(80.1%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対しての残価率です
1年落ち・3年落ちともe-POWERよりもガソリン車の方が若干残価率が高くなっています。
セレナe-POWERとガソリン車のメリットは?
セレナe-POWERの長所・メリットは?
- モーター駆動や遮音ガラス採用による静粛性の高さ
- 燃費の良さ
- 力強くレスポンスの良い加速
- ガソリン車と比べ減税額が大きくお得感が強い
セレナ ガソリン車の長所・メリットは?
- e-POWERよりも車両価格が安い
- ノーズが軽くハンドリングが軽快
- 4WD車が選べる
セレナe-POWERとガソリン車の欠点・弱点は?
セレナe-POWERの短所・デメリットは?
- ガソリン車と比べ車両価格が高い
- ノーズが重くハンドリングが若干鈍い
- 4WD車が選べない
- デザインや装備にガソリン車との価格差に見合った特別感がない
セレナ ガソリン車の短所・デメリットは?
- 燃費性能が低い
- e-POWERほどの静粛性はない
- 税額が高く乗り出し価格ではe-POWERとの差が縮まる
- 加速性能が平均レベルに留まる
買うならセレナe-POWERとガソリン車どっち?
ここまでセレナのe-POWERとガソリン車の違いについて、様々な観点から比較してきました。
経済性を考えた場合、走行距離が少ない人ならガソリン車がお買い得です。
またミニバンでも軽快に山道を駆け回りたいなら、ガソリン車をおススメします。
一方で、年間の走行距離が多い人はe-POWERを選んでも短期間が元が取れるため、選択肢に入れるべきです。
また電動パワートレインならではの力強さや静粛性を望むなら、e-POWER一択になります。
経済性のみにとらわれず、実際に両方試乗してフィーリングが合う方を選ぶと良いでしょう。
下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
新車を買うなら、購入価格も気になるところではないでしょうか。
もし下取り車があるなら下取り車を高く売ることで、トータルで新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
新車の納期が長い・新車が高いなら新古車も選択肢に入れてみる
ガリバーの中古車ご提案サービスなら希望する車種や条件、予算などを伝えれば、 ぴったりの中古車を無料で探してくれます。
なので自分で1台1台中古車を探したり、比較する手間や時間が掛かりません。
また、現在新車の納期が長いため中古車需要が高く、本当に程度の良いお買い得な中古車は非公開車両として中古車販売店に並ぶ前に売れてしまいます。
そう言った市場に出回る前の非公開車両も優先的に紹介してくれるので、よりお得な中古車を提案してくれるでしょう。
「燃費のいい車を探して」「予算50万以内で荷物を積める車を探して」と言ったリクエストも可能です。中古車探しで気になる事は、なんでも相談してみるといいでしょうね。
併せて読みたい
セレナの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイト(クルマを買う!)のセレナ値引き交渉マニュアルです。これを見た多くの方がセレナを限界値引きで購入しています。
今月のセレナの値引き動向も随時更新しているので、ご参考にどうぞ。